5.5 designers

サンク・サンク・デザイナーズ 

 

 

 

 ヴィンセント・バランジェ、ジャン・セバスチャン・ブラン、アンソニー・ルボセ、デヴィット・ルブルトン、クルーレ・ルナールの5人によるデザインユニットです。2003年にそれぞれ、Ecole Nationale Superieure des Arts Appliquesを卒業後、パリにて5.5 designers stusioを設立しました。

 

 最初のプロジェクト、「Reanim」は、壊れた家具を「治療する」をいうプロジェクトで、例えば、壊れたチェアの脚を全く別の素材で補修するといった、新たな概念の手法によるものです。このプロジェクトは、La gallerie de la Salamandreにおいてのエキシビジョンで成功を修め、パリの家具見本市や、クリスティーナ・モロッツィが手掛けたイタリアでのPitti Livingでも展示が行われました。

 

 2004年は、Biennal of Design of Saint Etienneでのエキシビジョン、東京デザイナーズブロックでのアニエス・ベーでの展示会などに参加しました。その後、パリの老舗デパート、ギャラリー・ラファイエットから、若い世代へ向けた新しいショップ、ラファイエットV.Oのウォッシュバーのリデザインの依頼を受けます。

 

 現在、サンク・サンク・デザイナーズはSalviati、Arc、Oze、Bernardaud、Galeries Lafayette、b-ton designなど多数のメーカーと手を組み、オリジナリティ溢れるでデザインと機能性を追求しています。また、様々なアートスクールやデザイン学校でのワークショップにも定期的に参加しています。アートとデザインの性質を併せ持った彼らの作品が、今後どのように発展していくのか期待が集まります。

 

 

prthese dassise

「Reanim」プロジェクトの代表作のひとつです。トーネット・チェアを使っての表現。壊れてしまった座面にこのシートで補強し、再生したものです。

 

 

 

taboutet greffes(左)

これも「Reanim」プロジェクトの代表作のひとつです。ドライバーで天板に穴を開け、グラフトキットで穴を補強して、3つのスツールを組み合わせた物です。

 

sauciere filage n.8 for Bernardaud(右)

陶磁器メーカーBernardaudとのコラボレーションプロジェクト「ouvriers-designers」からの作品で、卓上ソース入れです。このプロジェクトでサンク・サンク・デザイナーズは、The Biennialに参加し、その知名度を上げるきっかけとなった、重要なプロジェクトのひとつです。

 

 

 

anse de sucre for La Corbeille

これも「ordinary objects」プロジェクトからの作品です。カップの取っては砂糖でできているユニークなカップです。