Jasper Morrison

ジャスパー・モリソン 

 

 

 

 Royal College of Artでファニチャーデザインを学ぶ。在学中より、その優れたデザインは注目を浴び、1985年の卒業展では高い評価を得ました。1986年、ロンドンに自身のスタジオを設立します。同年、ベルリンのDAADギャラリーで開催された展覧会のために制作した、プライウッド製のチェアは、研ぎすまされたデザインと、程よい弾力性を持った座り心地の良さが評判になりました。ジャスパー・モリソンのデザインを特徴づけている控えめのフォルム、高い機能性、構築的なシンプルシティ、ユーモアのエッセンスは、多くの人々を魅了し、高い支持を受け続けています。

 

 世界的なデザイナーとしての地位を築き始めたのは、家庭用にデザインされたインテリアが多くのメディアで取り上げられたのがきっかけです。1988年、Berlin Design Werkstadtに参加し、「Some new items for the home part 1」を発表。初期の作品は、Aram DesignsやCappellini、ロンドンのSCP Ltd、パリのNeotu、ドイツのFSBなどで生産されました。1989年には、ミラノサローネにて、ヴィトラとのコラボレーションによる、「Some new items for the home part 2」を発表。その後も、アレッシィやフロス、マジス、など有名メーカーとの共同プロジェクトを行います。また、2000年より、Rowentaのキッチン家電のデザインも手掛けます。

 

 1998年からは、RCAにて、デザインプロダクト科の講師も務めます。2001年、royal Designer for Industryに選ばれ、東京のAxisやヤマギワ、HH styleでジャスパー・モリソン展を開催します。2004年より、MujiやSamsung、Ideal Stadardのコンサルタントを務めるなど、インテリア界の重鎮として世界中で活躍しています。

 

 

Air Chair for Magis

素材は、ガラス繊維入りポリプロピレン。エアモールド成形による一体成形型の構造です。細く、緩やかなラインと、ペールトーンのカラーが、まさに「Air」のような軽やかなイメージを表現しています。また、実際に非常に軽量です。座面に開いている穴は、屋外使用時の水はけ用でもあり、手先を入れて、持ち運びも楽になります。

 

 

 

Corl Family for Vitra

それぞれ異なるフォルムの、愛らしいコルク3兄弟。スツールとしてだけではなく、サイドテーブルとしても使えるこのアイテムは、天然素材の特性が生かされており、非常に軽く、丈夫で、心地よい柔らかさが魅力です。

 

 

 

Kettle for Rowenta(左)

シンプルで簡潔なそのフォルムは、バウハウスの理念「Form Follows Function (形は機能に従う) 」を見事に体現したデザインと言えます。

 

Coffee Maker for Rowenta(右)

ケトルの同シリーズ。シンプルなデザインの中に、必要不可欠な機能や用具がスマートに収納されています。また、プロダクトがもつ本来の機能や実用面ももちろん考慮されています。