Marcel Wanders

マルセル・ワンダース 

 1988年、アーネム美術学校3Dデザイン科卒業。アムステルダムを拠点に活動する。1992年、デザインスタジオWAACs designの設立に参加し、オランダ航空やアップルをクライアントに、作品を発表します。またマルセル・ワンダースはDroog designの初期のメンバーの1人でもあります。1995年、自身のスタジオWanders Wondersを設立し、カッペリーニやBritish Airwaysなど、各分野の一流企業とのコラボレートをスタートさせます。1996年、カッペリーニから発表したKnotted ChairがMOMAのパーマネントコレクションに選ばれるなど、ダッチデザインの魅力を世界にアピールした事でも有名です。日常のありふれた素材を使って、新たな魅力を持った作品へと昇華させる彼のデザインは、世界中を魅了しています。現在は、上記のクライアントのほか、モローゾ、フロス、ヴィトラ、カルテル、カッシーナ、Bisazza、Poliform、B&B Italia、Boffiなどともコラボレートするなど、メーカーから引っ張りだこの、今もっともホットなデザイナーのひとりであります。

 

 2001年、各国の注目デザイナーを採用し常に話題を集めているメージャーmoooiのクリエイティブディレクターとなります。ステュディオ・ジョブやマーティン・バースといった、今躍進中の注目若手デザイナーとともに、オランダのデザイン力を世界各国で披露しています。

 

 

V.I.P. chair for mooi

ウレタンフォーム素材のアームチェアです。表面はウールのフェルトですっかり覆われています。パンタロンのようなフォルムの脚が、強いインパクトを放っています。

 

 

 

Knotted Rounge for Cappellini(左)

10数年前に発表された Knotted chair のシリーズとして、2006年のミラノサローネで、再び発表されました。ハンドクラフトとインダストリアルテクノロジーの融合を実現させた作品として注目を集めた作品です。

 

Bottoni and Bottoni wang for moooi(右)

ボクシーなボディとスリムなスチーム制の脚部からなる、ごくシンプルなソファ。そこに、マルセル・ワンダースならではのオリジナリティが表れるのは、背もたれ部分のファブリックです。ボタンで取り外しができ、写真のようなアーリーアメリカン調の花柄コブラン織や、フラワーモチーフ、メタリックなジオメトリック柄、ファーなど、季節やインテリアに応じて、変える事ができます。