Todd Bracher

トッド・ブラッチェ 

 1992年から1996年まで、ニューヨークのPratt Instituteにて、インダストリアルデザインを学ぶ。その後、フルブライト留学生として、デンマーク国立デザイン学校へ進みます。2001年、自身のデザイン事務所、Todd Bracher Studioを設立します。

 

 トッド・ブラッチェが最初にインテリアの世界に登場したのは、2001年のプロジェクト、「Open Privacy」です。それは、プライウッドやカートン、スチールチューブを使った、美しいスカルプチャルインスタレーションでした。カフェのような公共スペースのためのテーブルとチェアは、テントフレームのようなスチールチューブで囲まれており、可能な限りのプライバシーを感じられるようなデザインになっているものでした。

 

 この分析的なアプローチは、以降もトッド・ブラッチェのスタイルのひとつであり、その結果、作品をユニークなものにしているのです。トッド・ブラッチェのデザインというのは、過去に例のないものが多く、それは、かれがアメリカで生まれ、それからデンマーク、フランス、イタリアとそれぞれ住んでいたため、伝統というものに馴染みがないせいかもしれません。現在は、イタリアに暮らし、そこを拠点に活動しています。ザノッタやフリッツ・ハンセン、トム・ディクソン、Tronconi、Jaguarなどにデザインをしています。

 

 

Bloom

トッド・ブラッチェがデンマークで暮らしていた頃の作品で、スカンジナビアの影響を非常に受けたものだと言います。例えば、素材にナチュラル仕上げのアッシュプライウッドを用いている点や、すっきりとしたライン、シンプルなフォルムなど。イタリアの The Promosedia Design Award をはじめ、東京の IDEE Award 、フランス、UNESCO Design 21 Award など、世界中で賞を受賞しています。

 

 

 

TOD for Zanotta

空間の「beauty mark」に、というコンセプトでデザインされた、シンプルなのに強烈な個性を持つサイドテーブルです。特徴的なこの脚は、このテーブルが、常にソファやベッドの傍にあってほしいという考えからデザインされています。