Stuart Haygarth

スチュアート・ヘイガース 

 

 

 

 イギリス・ブレストン工芸学校アート・デザイン基礎コースで学んだ後、1985年〜1988年まで、イギリス・エクスター大学でグラフィックデザインを勉強。卒業後は、報道カメラマンリチャード・フォスター、広告写真家ポール・ブッセルに師事しています。1991年より、フォトグラフィックイラストレーターとして、フリーランスで活動を始めます。また、1995年〜2005年まで、プリマウス大学写真科で講師も務めます。

 

 2005年、ロンドンデザイナーズブロックでのエキシビジョンで話題を集め、同年、ロンドンのコムデギャルソン ドーバーストリートマーケットにて、Tide Chandelierのインスタレーションを開催します。2006年には、パリ・トゥールズギャラリーでに、展示会SCRAP ONLYを行いました。現在、ポルシェを始め、ダイムラークライスラー、ホンダ、ソニー、BBC、タイムス紙、GQマガジン、エスクワイアマガジンなど、多彩のクライアントを相手にして仕事をしています。

 

 コマーシャルワークとしては、立体物と平面イメージの両方を使用し、コラージュと収集の構築に関わっています。印刷用にスタジオでライティングし、コラージュを撮影。その活動は、広告、デザイン、本の出版、及び雑誌編集など多くの分野に渡っています。また、いくつかのパーマネントインスタレーションの制作もしており、ここ最近は、モノの収集をコンセプトとするデザインプロジェクトを進めています。モノを数多く集め、それらが持つ意味を変えるような方法で組み立てられたものは、1点ものの大きなシャンデリアやインスタレーション、彫刻的で機能的な作品など、さまざまな形態があります。特にシャンデリアにおいては、シャンデリアという高価なオブジェを、あえて廃材や工業製品でもあるプラスチック素材でデザインする行為に価値観を持たせています。

 

 

TIDE CHANDELIER

イギリスのケント海岸線一帯に不法投棄されたものを、約2年間かけて集めることからスタートしました。集めた物を分類し、クリアーと半透明のプラスチックのみを使用。それぞれ異なった形状のものが、1つの球を作り出しています。海岸のゴミに影響を及ぼす(=TIDE)、そしてその満ち引きに影響を及ぼす月を表しています。

 

 

 

MILLENNIUM CHANDELIER

ロンドンにて、ミレニアムの祝いの後の1月1日に集めた1000個のPARTY POPPERS(クラッカー)で作られたシャンデリアです。彫刻的な形のまま、空気の流れや風で、植物のようにそよそよと揺れ動きます。20点の限定制作です。